Ⅰ はじめに
・人口減少社会の中、過疎化の進展、医療資源の減少などの構造的変化が進んでいる。
・地域において限られた資源を有効かつ適切に活用し、地域住民のために必要な薬剤師サービスを継続的に提供していくため、これまで各薬局の個々の努力により、また薬剤師会組織による会員相互扶助の観点で取り組んできた医薬品・薬剤師サービス提供を「地域体制」の観点から再点検・再構築する必要がある。
・薬局間の連携と、薬局間連携の核となる地域薬剤師会の役割が重要となるとともに、行政的視点からの「当該地域の医療提供体制に則した医薬品提供体制」の視点が必要。
・各アクションの実行を通じて、地域薬剤師会は各地域の医薬品提供体制について、薬局は個々の患者・地域住民への薬剤師サービス提供について、行政や他職種との連携のもと、その最適解を見出していただきたい。
参考資料
地域医薬品提供体制強化について(youtubeへ 約5分)
Ⅱ取り組みの全体像

会員、非会員は問わない。

Ⅲ 策定の背景
地域における薬局の役割・機能について
地域の公共的な施設として必要な役割を果たすことが求められるとともに医療資源が限られている中、地域での医療資源を有効に活用する観点から、薬局間の連携等により地域・拠点で必要な機能を確保していくことも必要である、 との方向性が確認された。
法令上の規定の整備(令和7年薬機法改正)
令和7年の薬機法改正により、 「薬局開設者は、関係行政機関との連携等により、医療を受ける者に必要な薬剤及び医薬品の安定的な供給を図る」 (第1条の5)との規定が薬機法に追加された。
Action1 地域における薬局機能の把握(リスト化)・地域での活用
①地域体制を担う薬局の機能・体制リストの整備と継続的メンテナンス
地域薬剤師会の取組事項
・地域体制を担う薬局の機能・体制のリストとして整備、常に最新の状態に維持する
・全薬局(非会員も含む)に対して薬局リストの趣旨・目的を再周知、参加を呼び掛ける
・薬局リスト掲載内容に関する地域住民等からの問合せの受付体制を設ける(信頼性の担保)
薬局の取組事項
・地域または都道府県薬剤師会が作成する薬局リスト項目を参考に、自薬局のリソースを点検する
・薬局リストの目的を理解する
・自薬局の機能・体制の情報を薬剤師会へ報告(薬局リスト整備に参加する)
・自薬局の機能・体制の情報に変更が生じた時は速やかに薬剤師会へ報告・
アスヤクについて(youtubeへ 約3分)
情報提供依頼対象:津軽圏域 159薬局
期限:2025年12月中
②地域(行政・他職種・住民)への薬局リストの周知
地域薬剤師会の取組事項
・効果的な周知方法(視認性の高いホームページへの掲載、ホームページを案内するチラシ等)を検討・実施する。
・行政、他職種団体に薬局リストを説明・活用依頼
薬局の取組事項
自薬局のみで対応困難な事例が生じた際、地域薬剤師会への相談や薬局リストを活用して他の薬局と連携して対応するなど、地域住民・患者、他職種が困ることがないよう対応する
Action2:地域の医薬品情報の把握・共有
地域薬剤師会の取組事項
地域の医薬品情報の把握・共有の取組を進める(地域医薬品集の作成)
薬局の取組事項
・地域の医薬品情報の把握・共有の意義を理解する。
・薬剤師会が取り組む地域の医薬品情報の把握・共有の取組に参加する(自薬局の医薬品情報を開示する)
・薬局間分譲の求めに応じる等、地域の医薬品資源を有効に活用する
ファルモ説明会動画(youtubeへ 42分)
期限内の申し込みに限り、津軽圏域の薬局は地域医薬品情報共有クラウドサービスアカウントの発行費を補助します。なお、レセコンベンダーへのNSIPS設定費用は各薬局の負担となります。
期限:2025年11月29日(土)17時
申し込み及びアンケートはこちら(専用フォームへ)
お問い合わせ
ご質問・お問い合わせは、弘前薬剤師会事務局までタイトルに「アクションリスト問い合わせ」と記入し、メールでお願いします。
メール : jimukyoku@hiroyaku.info